8.16.2016

ソルフェージュはじめ


謎の体調不良が回復せず、トライアスロンから遠ざかってしまい、直ちにはこの世から去りたくない理由の大きな大きな一つが潰えてしまった、と感じながらも、もう一つの大きな理由であるところのピアノ練に支えられてきましたが、それもここにきて不調です。
ピアノ練というかバッハを弾いて人生を過ごしたいと願いながら20年たちました。なかなか軌道に乗らずに20年たち、この1年くらいでようやく軌道に乗り始めたと思ったのですが…現在は、不調です。
昨年来から1日に2時間の練習をしていました。しかしながら、いろいろな理由で―以前に書いたように、飲まず食わずで給料を貯金したとしても、風光明美なところに防音室住宅を建てて暮らす…という生活が、数字の上で否定されたこと、もはや夢も希望もないじゃないか!夢も希望も時間もなく布団と会社を往復してクレーマーにサンドバッグにされる生活がこれからも続くのか!と失望したこと、理論暗譜の道が全く進まず、ダンス暗譜一辺倒なこと、音楽ではなく指の体操に過ぎず音楽的理解が皆無なことのむなしさなど―不調に陥って練習時間は7割減となりました…。
不調に陥る過程で、下記の通り譜読み終了曲は増えました。曲は増えましたが練習量が減ったので1曲あたりの練習時間が希釈されて全体のクオリティは下がりました。そもそも素養がないから、楽譜と音楽と鍵盤の有機的なつながりもなく、指の体操にすぎなかっただけに練習時間が減れば当然、ヨタヨタしていくばかりです。

紆余曲折の末の、万感こみ上げる、あの、フィニッシュラインまでのラスト100メートルのような、美しきゴルトベルク第30変奏から締めの天上的アリアへつながりが自分で弾けるようになったことの喜びというものがあってしかるべきでしたが、音楽的素養が皆無なため台無しです。
そうして不調になりました。音楽的素養を付けるために「理論暗譜」や「和声学」に手を出しては収穫なく沈没してきました。この先の人生のためには、どちらかと言えば指の練習よりも音楽的素養を付けることのほうが重要なので「ソルフェージュ」に手を出してみました。ソルフェージュは先生に教えてもらうのが良いとは思うのですが、時間的制約から独学にならざるを得ず、また、経済的制約から書籍などを買えず、とりあえず洗足音大のオンライン講座(とても充実しています)で初歩の初歩をしています。同じく洗足音大の譜読大王もとても有用です。加えてAndroidアプリの楽典ウォーズ3Dまであります。これらを無料で提供している洗足音大は"ネ申"です。足を向けて寝ることはできません…。
ソルフェージュは現在のところクイズのようで楽しくできています。再生されるメロディを譜面に書いてみて当たった外れたと一喜一憂—初歩の初歩でも正解することは稀です—するだけでなく、音名(ど~み~そ~♪)で実際に歌うなど、音と、鍵盤と、楽譜と、音名と、音程の脳内結びつきを強めるよう心がけています。
すると、例えばハ長調の単旋律であればメロディ終結は不思議な引力でメロディラインが「ド」に吸い寄せられるような、「ド」に吸い寄せられるにしたがって終結感が生まれる、という「暗黙の了解」が体感でわかるようになってきました。
と局所的部分的な向上はあったとはいえ、ドとソの5度の関係がトニカとドミナントで本妻と愛人の関係だとされる、という、この最も基本的な感覚すら今なおさっぱりわからないのです。
かつて「君のような非モテ・非コミュにはわからぬことかもしれぬがね……あまり大きな声でいうものではないがね、君、確かに私には家庭の外にも(女は)いる。しかしね、やっぱり本妻が一番なのだよ、最後は本妻に戻っていくものなんだよ。」と、ある人が焼貝を食べながら言っていました。音楽のことも、人と人の関係のことも、分かる人には説明する必要もなく自明なことでしょうが、私のような埒外な人間にはアラビア語のように難しいものです。が、ソルフェージュを続けていけば、いつかは…きっと…そのような…音と音の関係性の理解に…通じていくのだろう…と願って今日もソルフェージュをしています…。

人様のブログなどを見ると、ソルフェージュは長期の継続を要求するようです。スクリャービンやプロコフィエフを弾いてしまうような人—クラシックピアノ演奏というカテゴリで はソルフェージュというか和声というかコード進行というか、その方面の能力が演奏能力に比べて著しく欠けている人がいる、というか、クラシックピアノ演奏には必須スキルでない、クラシックピアノ演奏は楽器全体で見れば異端な部類だ、という説もあります。ジャズやら各種合奏(バンド)では必須かつ主要スキルとされます—が「ソルフェージュが全然できないから、先生についてゼロから習い始めて2年。少し上達を感じるようになりました」と書いていました…。ちなみにその人は音大出身で、その人がいう「ゼロ」を文字通りのゼロと解釈してはいけません。マラソンSub3達成者が「全然走れないからゼロから見直す」と言い出して2年間の基礎練をして「ようやく走れるようになってきた。」と言っているようなものですから。



現状
  1. Invention No.1
  2. Invention No.2
  3. Invention No.11
  4. Sinfonia No.4
  5. Sinfonia No.11
  6. ゴルトベルク アリア
  7. 平均律I No.1 Prelude
  8. 平均律I No.1 Fuga
  9. Sinfonia No.2
  10. Sinfonia No.1
  11. ゴルトベルク 30
  12. Sinfonia No.3←譜読み中…






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2 件のコメント:

  1. たまごあたま2016年8月16日 11:06

    「誰かに聴かせる」前提がないのがすごい。
    本当にストイックですよね。楽しんで~♪

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    1. そういえば人様の前で演奏するという発想は皆無ですねえ…。

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