4.01.2015

フィデリオ


1 3月31日に完了した案件の、その完了日に向けて気が落ち着かなくなりピアノ練がおろそかになっていたが、無事、完了した。従って今日から朝練を再開した。
Invention No.2は指が動きを忘れつつあり、よく引っかかった。Inventionは左手が伴奏、右手がメロディというものではなく、左右で違う声部を出しながらもそれが音楽として成立している、という特異な音楽だから、それぞれの声部を分離・独立して把握していないと意味が無い。よく引っかかる、楽譜をよちよちと読まないと修正できない、ということは、指が癖としてあいまいに形を覚えているだけで、分離・独立した声部としては理解していなかった、という現実を再認識した。毎日繰り返し繰り返し執拗に弾いていれば声部を把握していなくても指が暗記するのだけれども、それは誤ったやり方。執拗に弾かなければ暗記も薄れる。まず、声部の把握。声部を確実に把握したら、声部を同時に発声させてみるのが順序である。



2 フィデリオを見終えた。ベートーヴェン大先生、唯一のオペラながら、あまり評価は高くない、どころか、駄作と言う人もいるくらいで、これまで敬遠してきたのだけれども、基礎知識としてフィデリオくらいは知っておかねば、と小学館の「魅惑のオペラ」シリーズを買った。話の内容はいかにも大先生らしく自由やら博愛やら自己犠牲やら信念やら理想やら人間賛歌やらの熱苦しいもの。劇としてはややぶつ切り感、つぎはぎ感がある。大先生お得意の音楽を聞かせるために劇の進行がストップするなど、流れが悪い部分、取ってつけた部分がある。もっとも、大先生の音楽だからかえって良いくらいなのだが…。大傑作とまでは言えないかもしれないが、傑作であった。駄作などとは絶対に呼べない。「魅惑のオペラ」のフィデリオはアーノンクールによるピリオド奏法なので、従来型の響きが好きな人は避けるべきかもしれない。
やはり「魅惑のオペラ」シリーズは良い。安価ではないが高くもなく、演出は無難で演奏はトップ級。カジュアルな解説書もついていて、よいシリーズである。特に北京・紫禁城のトゥーランドットなどはとんでもないディスクである。いつみても目玉が飛び出ている。通常の見どころに加えてピン・ポン・パン三大臣の望郷の歌―1989年に戦車がバンバン人を踏みつぶしただろう、あの天安門をくぐったところの、あの紫禁城で歌われる望郷の歌!―は胸に迫るものがある。






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