3.22.2015

タイス


麻布だか六本木だか赤坂だかの高層ビルからサラリーマンが飛び降りてアスファルトに落ち、衝撃で穴が空いた、あやうく衝突するところだった。何かの会、学生時代のサークル員がメインで、その他に小学校時代の友達なども混じった同窓会なのか飲み会なのかあいまいな何かが催されて、やはり六本木だか四谷だかの高層居酒屋焼き鳥ビルでビールを飲んだ、という長くてカラーでそれほど歪んでいない夢を見た。起きると、いくらか部屋が明るかった。最近になって―ごみ屋敷整理と模様替えをしたところ、TVと窓の配置の関係で窓が明るいとTVが見づらくなった―遮光カーテンに変えたが、隙間から少し光は漏れる。日が長くなり、起きる頃にはすっかり明るくなった。


ハッキリとして長くてカラーの夢の影響なのか、朝ピアノ練ははかどらなかった。頭が起きていないというか、夢の余韻の中にあるというか…。夢にはY君がよく出てくる。なぜかはよくわからない。私(イケメン)の人生に大きく関与しているとは思わないが、幼少期の体験というのはその後のくたばった人生全体に拭いがたく影響するのだろうか、と思いつつ、Invention No.1の20小節目にある右手にある、これまでは省略していたトリルを、省略しないようきちんとトリルするよう手癖を修正した。一旦手が覚えてしまってしみついた癖は抜けないし、それを修正するのは難しい。


2015-03-20
イスを快適なものにし、TVを大きくし、コンピュータをいじる時間を減らしたところ、映像作品を見る機会が増えた。買ったままで長いこと放置していたタイスを見た。フランスもので作品に馴染みがなく気がのらないまま放置していたのだが、実際に鑑賞してみると歌手が良く、演出が良く、画もカメラワークもキレイだった。音楽もいかにもフランス風な、ボワボワとオシャレ気取りで柔らかい、あの、いかにもフランス風な、いけ好かないインチキ臭い傲慢な美しさが、いかにもフランス風でよかった。
ソプラノはキーキーうるさくてあまり好きではないのだけれども、フリットリは別である。オテロのデズデーモナトゥーランドットのリューにつづいて、このタイス。大変よい歌手である。修道士役のバリトンもよい、というか、歌手は全員よかった…。録音も録画もよく、大変によいディスクである。ちなみに間奏で「タイスの瞑想曲」も出てくる。


町全体を煩悩と退廃に堕落させている娼婦タイスを、修道士の導きで改心して神に全てを捧げゆく傍らで今度は修道士がタイスにのめり込んで情欲をこらえきれず堕落する、というような内容。
実在なのか伝説なのかしらないが、4世紀にローマ・エジプトに聖タイスという人物が居るようでそれがモデル。高級娼婦とか舞姫で町を堕落させている、というのだから今でいうところの赤坂だか麻布だか歌舞伎町の、AKBとかホステスとか愛人などの中間的存在だろうか。
情欲の限りを尽くて虚しさを悟り神への扉を見るタイスと、正しい俺が堕落した町を、そしてタイスを救ってやるんだと情欲の虚しさをえらそうに説教していた修道士が最後はしんぼうたまらないとタイスへの情欲を叫ぶという、俗から聖、聖から俗という対比がよい。
ブルーレイでも日本語字幕付き。バレエダンサーが裸(男女ともパンツ一丁)なので潔癖な人には向かない。演出も斬新で美しいが、物語を把握するようにはできていないので、あらすじの予習は必須、と見終わってから気づいた。

2 件のコメント:

  1. たまごあたま2015年3月23日 11:18

    男と女は、ひとつのシーソーで遊んでいるんだな…
    なにごとも「ほどほど」が大切なんですね、きっと。

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    1. 一度くらいはどん底までハマってみたい気もしますが…。

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