2.11.2015

平行八度の禁止

2015-01-29
やはり朝と晩にそれぞれ1時間前後、合計2時間ピアノの前に座った。Invention No.1とNo.2は早くも指がひと通り思い出してくれた。楽譜を見なくても指が動いてくれるのだが、それは「暗譜」ではなくて「手遊び」にすぎない、「暗譜」というのはピアノをいじっていようがいじっていなかろうが頭のなかに楽譜があってそれを任意に脳内再生できる状態のことを言うのだ、手が動きを覚えているというのでは全く足りない、と気づいた。
和声学の本を少々進行。音楽を知っていく上で、和声学からアプローチしていくというのは正解だった。やはりこの部分での理解が欠けていたと痛感する。和音だの和声というと何のことかわかりづらいが、平たく言うと「コード進行」のことであろう。コードがある。そして時間軸に沿ってコードが次々に変わりながら進んでいくのがコード進行である。その進行のありようを学ぶのが和声学である。良い進行と悪い進行、なめらかな進行とつながりの悪い進行。あるいは禁止事項。もう40歳に近づこうとするおじさんになってしまったが、ようやく平行8度や平行5度の禁止を学んだ。

ちなみにはじめての和声学は評価の高い本であるが、独習者がこれ一冊で分かるようにはなっていない。
  1. 小学生向け
  2. ピアノ教室向け
  3. 教室の先生が解説することを前提としている
という本である。
従って、先生の解説が無ければ意味不明である箇所が多い。例えば「平行8度、平行5度は禁止です」という音楽界ではイロハのイ、サッカーでいえば手を使うな、という基本ルールがある。本にはそう書いてあるが、なぜ禁止なのか、どういう理由で禁止されているのか、という解説がごっそり抜けている。これは教室の先生がやさしくわかりやすく教えてくれることを前提にしているから省いてあるのだろうが、独習者にとってはいちいちインターネットで調べないとわからないものである。平行8度が含まれるとコードの進行が曖昧になりがち、響きがわけわからなくなりがち、他の音がかきされがち、ということから禁止―禁止というか、汚いしわけわからなくなるからまともな耳を持っていれば使わないよね、舗装面から外れてわざわざ泥に足を突っ込むことはないよね、いや、敢えてそういう響きを出したいならむしろ積極的につかえばいいよね、となっている様子―されている、ということをインターネットで調べないとわからないのだが、今となってはインターネットがあるから調べれば分かる、とも言える。調べる手段がない昔とは違う。




敬意をもって死者を取り扱わない社会は、恐らく存在しないだろう。他の種との境界にさえあるネアンデルタール人もまた、その死者を大まかにしつらえた墓に埋めていた。―――悲しき熱帯―――




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