10.03.2014

いや100点と言ってもよい

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新国立劇場(NNTT)で、ワーグナー大先生、Parsifalの初日を観た。今シーズンの目玉であるし、Parsifalという特別な演目ということもあって劇場側の情熱が感じられる公演だった。NNTTは以前にLULUという重要演目でこっ恥ずかしくて赤っ恥のこきっ恥の大失敗公演、というか、公演未満みたいなことをしたこともあるので、そういうことがなければいいな、という思いが杞憂にすんでよかった。公演は成功だった。それもかなりの成功だった。

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ハリー・クプファー御大の新制作で、シンプルながらかなりカネがかかっている演出だった。しかし、無能無教養なので演出の意図についての理解度はほぼゼロであり、意味不明にしか見えなかった。「えっ!?ラエリアン・ムーブメント的新宗教団体を仏教系新宗教団体が乗っ取ったって話ですか?!」と無能が誤認するくらいには難解な演出。パルジファルはブルーカラーの禿げ上がった無教養なおじさんで、アンフォルタスは死んで、クンドリは死なない、というように見えたが、そう簡単に無能が読み取れるような単純な演出ではなく、高度な知的パズルとなっているのは間違いない。演劇史、文学史、音楽史、美術史、世界史、哲学史など広範でしかも浅くない知識は当然要求されるし、IQも100とか105では足りないかもしれない、というわけで演出については、さっぱりわけがわからない、というのが正直なところ。


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飯守泰次郎率いる演奏だが、90点か95点。いや100点と言ってもよい素晴らしい出来。ああでもないこうでもない方式にといろいろとヲタクチックな難癖を付けることもできるが、そういうノイズを除去すれば、誠実さ、真剣さ、情熱、十分な準備を感じる。同じ新国立劇場の公演でも消化試合的やっつけ仕事を感じることもあるが、今回のParsifalは本気の公演だった。歌手陣も同様に素晴らしく。
演奏はホールの特性に最適化されており、きちんと音楽が空間にマッチしていた。「消化試合公演」の場合は、ホールとはちぐはぐだし、家でCDを聞いていたほうがまし、と思うことがあるが、それとは対極で、ホールに合った演奏の素晴らしさを知った。Parsifalはバイロイト劇場という音響空間を前提に作られたものであるから、響き方も重要で。

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高そうな生地のスーツ、パッと見て一瞬で音大出とわかるかわいこちゃん、高所得者を通り越した高等遊民、ヴァシュロン・コンスタンタンにブレゲがごろごろしている。埼玉南部ではお目にかかれない客層である。そうした状況証拠から見ると客の知的水準や経済水準は高いに違いないが、マナー水準は高くない。せき、くしゃみ、電子音、落下音は多め。ビニール袋をわしゃわしゃする音は、よく考えたら入り口で配っているチラシ袋が発生源あるので、マナーだけの問題ではないが…。Keith Jarrett大先生なら帰ってしまうだろう。
客層からは知的水準も経済水準もずっと低い私のほうがずっと静かにしている。私の左の人は奥に詰まった鼻クソをどうにかしようと延々とズーズーやっているうるさい人で、私の右の人は私より静かなおじさんで、そのまた右の人はパッと見てパッと音大出と分かる静かなかわいこちゃんだった。




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2 件のコメント:

  1. ひろみちゃん2014年10月5日 1:00

    パルジファルですって~!しかも初日ですってぇ~!くぅぅ~!(。>ω<。)(。>ω<。)(。>ω<。)

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  2. よいだろうよいだろう、うらやましいだろう


    演出はちょっと理解できなかったですが、歌手含めて演奏は良かったですよ!

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