3.13.2014

死の都を観に行った

2014-03-12
死の都」を観に、New National Theater Tokyoへ行った。
2014-03-12
「死の都」はまだ老人とは言えない、いやまだ若いくらいの、妻を亡くした、あるいは大目標を達成し抜け殻のようになった、悲嘆と喪失の底にある男の話である。"死の都・ブルージュ"の部屋の中は、亡き妻を偲ぶ部屋である。前に進めども、進まず、後ろへ戻ることもできず、男は悲嘆と喪失の底にいる。
2014-03-12
外で妻にそっくりの女を見かけ、しんぼうたまらず声をかけた。大変かわいい。これは妻ではなかろうか、これは奇跡ではなかろうか…。そしてうまいこと言い、女を部屋に誘った。
2014-03-12
女を部屋に入れた。そしてうまいこと言って妻愛用の肩掛け等を装着させた。ああ、まさしく妻ではないか…。なにやら威勢のいいことを言う女でそこは妻とは思えぬが、今ここにいるのは、妻の姿ではないか…。
2014-03-12
「えっ!?この写真は私そっくりだけど、誰?え?奥さんなの?もう死んじゃっていないの?この世にいないの?だからあなたそんなに陰気なの?だから憂鬱そうな顔してるの?だから抜け殻みたいなの?だからつまらなくてくたばった話しかできないの?で、何?私にこの肩掛けかけて奥さんに似せて内心ニタニタしてるの?え?何それ、キモイ!私、帰ります!」
2014-03-12
ああ、奇跡は帰ってしまった…。おや、赤い傘を忘れて行ったぞ…ああ、奇跡だ、あれは妻ではなかろうか…ああ…嗚呼…妻ではないにせよ…いや、私には妻だけが…妻だけが…いや、いまそこに生きているあの女も…嗚呼…嗚呼…嗚呼…。
2014-03-12
私は、あの女への執着が拭えない。あの女はHOOTERSに勤めているらしいぞ…どれ、通い詰めてやるぞ………そしてついに私は、あの女の部屋の前に張り込む粘着ストーカーとなってしまった。あの女もまんざらでもなかろう…何しろ私はイケメンだからな…嗚呼…しんぼうたまらん…あの女の激しく怪しい踊り、しんぼうたまらん…妻ではないかもしれぬが…たまらん…いや…しかし…私には妻だけ…他の女のなぞ…嗚呼…嗚呼…。
2014-03-12
あの女と暮らすようになった。しかし、やはりあれは妻ではないのではないか…。死者は蘇らぬのではないか…。妻は生き返ってはいないのではないか…。おい!それは妻の形見だ!妻の髪だ!触るんじゃない!えい!やめんか!なに!妻は死んだだと!ふざけるでない!やめんか!えいやっ………………………………………カッとなって殺してしまった………死んだ……死んだ…これで妻とそっくりになったぞ!!

2014-03-12
はっ!なにやらとても悲しい夢を見たな…。赤い傘…。そうかあの女が帰ったところか…。寝入ってしまったな…嗚呼…。それにしても、悲しい夢だった…。
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「私ったら忘れ物をしてしまいました。おかしいですね。赤い傘。それでは。」
女は去った。おや、フランクが来たぞ…。
2014-03-12
「おい、君……ぼくはまた旅に出るよ。またしばらくになる…………どうだろう……君も一緒に……来ないか…?」
2014-03-12
「ああ…死者はよみがえらない…死者はこの死の都に安らかにさせておこう…私はここから離れよう……さよならを言う時か……フランク…私も行くよ……フランク…HOOTERSにも寄ろうな…是非とも寄ろうな…」
というオペラを見終え、帰路についた。抜け殻の私は、見渡す限り広がる満天の新宿の星空を見上げ、HOOTERSに行きたい、そう思った。



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4 件のコメント:

  1. 素晴らしい妄想の世界にひきこまれて読み進んだらHOOTERSで現実にひきもどされた。www
    新宿のビルの谷間の四角い夜空こそが真実を含んでいる。

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    1. ああ、Akiraさんがうらやましい…。本国・本場のHOOTERSに通い放題なんですよね…。

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    2. HOOTERSは行った事無いです。
      おねーちゃん系のお店はMasaさんが専門。

      ただしそこでバイトをやっていた女性が同僚にいますよ。
      おっぱい*めっちゃ*大きいです。
      しかし、悲しい事に大きいおっぱいを見すぎると(服を着てても)
      感激が無くなるのよね、単なるホルスタインにしか見えない。www

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    3. そうですかそうですか…その道では…Masaさんが専門家ですか…なるほどなるほど…。

      ああいったカラッとした明るい感じのアメリカ文化っていいですよね。

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