12.31.2013

あるイケメンの2013年を振り返る


2013-12-31
さいたま!さいたまさいたま!
2013年もおしまいである。もう、終わりである。
自分の記事で2013年を振り返ってみる。



2013年1月
タイ・バンコクへいってまいりましたよ!
もっとも手間と情熱を注いで作った記事(と動画)だが、誰も読まない記事の筆頭でもあった。円高で海外旅行も安く行けた。
バンコクから帰ってすぐに鎖骨プレートを抜去し、ロングに向けて上向きになった。
また、ランス・チートストロングがドーピング告白をした月でもあった。自転車界はチートストロングだけでなく全体的に薬物汚染があったが、チートストロングの場合、薬物云々よりもSLAPP等の各種迫害がひどく、失望した。






2013年2月
おきなわマラソンへいってまいりましたよ!
ようやくフルマラソンを歩かず完走。ある程度の自信を得たが、フルのきつさを思い知りもした。米軍基地内を走れて楽しかった。
夜明け前」を読み終えた。半蔵の運命がとてつもなくよかった。半蔵は私のアイドル。Kindle Paperwhiteを買ってから読書習慣が戻ったことはよかった。今年の読んだベスト書物は「夜明け前」あるいは甲乙つけがたい一九八四年のどちらか。







2013年3月
さいたまのあるイケメンをほめたりおだてたりよいしょするトライアスロン友の会
うちの会を設立した。
バラモンキングに向けて装備選定をしている時期だった。







2013年4月
GIRO AIR ATTACKがやってきましたよ!
バラモンキングに向けて空力ヘルメットを買った。エライ人も採用する優れたヘルメットだが、これは私の頭の形に合わずに結局使わなかった…。
うちの会員と走行会に行ったり、「夜明け前」の半蔵の運命を追体験すべく馬籠に行ったりした。







2013年5月
「さいたまのあるイケメンをほめたりおだてたりよいしょするトライアスロン友の会」の走行会
さらにうちの会の走行会をした。雨のカーボンリムはブレーキが効かない、と体感。バラモンキングのブレーキシューはSWISS STOP FLASH PRO BLACK PRINCEに変更した。
父が倒れた。これはもうダメかもしれぬ、バラモンキングどころでない、と思ったが、風邪の症状で三半規管が一時的に機能しなくなっただけで、大事に至らず。








2013年6月
バラモンキングへいってまいりましたよ!
人生唯一のハイライト。大目標を達成し、大満足であった。しかし同時に大目標の消滅、虚無の到来でもあった。

経験者面をして偉そうにバラモンキング対策語るなら…
  • しまとく通貨がお得
  • 五島うどんがうまい。日持ちするのでおみやげに最適。「部長!わがままで休んですいませんでした!これ、本当にうまいですよ!」
  • 沈黙を読んでおくとより有意義
  • 雨天対策必須。カーボンリムのブレーキシューはSWISS STOP FLASH PRO BLACK PRINCEがよさそう
  • 登坂が多め。よほどの剛脚でもなければ10cmなどのディープリムは不要(「10cmくらいは要る。確かに登坂は多いが、軽量ホイールよりメリットは大きい」と確信がある人以外は避けた方が無難)。5cmディープや軽量ホイールの方がよさそう
  • ランでもアップダウン。上りでも失速するが、下りでも大腿筋肉がジンジン痛んで失速するので要対策







2013年7月
恐れ
バラモンキング後の虚無の世界が始まった。レースで膝皿を痛めてなかなか治らなかった。







2013年8月
靖国神社へいってまいりましたよ!
独身・無趣味・無社交で万年白紙スケジュールであったから8月15日に靖国へ行った。このころ、なぜかモノクロ写真ばかりである。膝皿が治りつつあった。
IRONMAN JAPAN開催月で、たまたま私も北海道に行った。







2013年9月
スイム撮影会へいってまいりましたよ!
珍しく忙しい感じの月。草津・渋峠へ行ったり、広島・出雲へ行ったり、スイム撮影に行ったり。
そしてカメラ関連でも頭が沸騰する日々を送っていてEOS Mと6Dを導入した。






2013年10月
高尾山&新宿散歩 with EOS M
カメラ、カメラ、カメラ。膝皿がすっかり治って走れるようになっていた。円谷ハーフも走った。
DP2 Merrill記事のPVが今年の記事では一番だった。








2013年11月
IRONMAN Malaysia 2014にエントリーいたしましたよ!
Weihaiの世界選手権を諦め、IRONMANにエントリした。次の目標だが、大目標のような大きなターゲットではなく…。
トライアスロンはバイクパートが特に重要であるから、その強化のためパワートレーニングを取り入れた。予算の関係で本物じゃなくて疑似パワー計
カメラ機材熱が飽和した。足りないのは、機材ではなく、能力だった。
体の調子が上がってきて、かなりよい数字が出るようになってきたが、そういう時は大抵故障前の絶頂期であり…。





2013年12月
いい年こいた大人が時間を投資すべきクラシック入門10撰
冒頭のバンコク記事と同様に情熱を注いだ入魂・渾身の記事。見事に空振りに終わった。バラモンキング時にもチラシ記事を書いたが、その時も空振りであった、ということを忘れていた。大変な虚脱感。
あちらが痛いこちらが痛いが始まって、調子を落としている。
カネはかかるが安全性の高いクルマに乗り換えようかな、とも。HIJETはちょっと。




家庭を持ちたい。




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12.30.2013

ゴーグルの結論

Kaiman
Aqua Sphere Kaiman
  • ひどい夢を見た。
  • 寒くてやる気が出ない。
  • 年始がどうなるかわからないからガソリンを入れておいた。8.7リットル入った。
  • 既婚者どもがねたましいからやる気が出ない。
  • 足首も足裏もどうにか異常が出なかった。
  • 龍が如く5を少しやったら、GTA5から相当見劣りした。比べてはいけない。
  • 龍5の第一舞台は中洲であったから、福岡行きを思い出した。
  • おろそかだったInvention No.2を弾いたら壊滅していた。
  • 何事もやる気が出ない。
  • 忘年会も新年会も何も予定はなかった/ないが、3Dメガネを使うような、2時間で2200円かかるような、ささやかな予定を元日に作った(この項目でなぜかデジャヴ)。
  • 何事もやる気が出ない。
  • 犬がかわいい。
  • 少し泳ぎ、ローラーをした。CTS第7巻目をした。低ケイデンスTempoだった。
  • 水泳マッチョがねたましい。
  • 体重が増量傾向。あと1、2kg増やしたい。
  • フィット感、視界、レンズと目の相性、水侵入防止性能などでゴーグル沼にはまったが、Kaimanがよい、という結論に至りつつある。




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12.29.2013

ギャングや薬物中毒者が外出しておらず治安が安定していてよい

足首いたいかもしれぬ
Run62min
チロリンと朝トレ用目覚ましが鳴って直ちに二度寝。寒い、眠い、暗い。おじさんと女子高生の中間的存在と仲良くなりそうだったが、仲良くならないよう自分から距離を置く夢を見た。
年末だからのんびり無難に過ごそう的メンタリティで最近はプールにも行かず特にも運動もせず。体のあちこちも痛みが出ているし、いったん緩めて再調整。
とはいえ、多少足に負荷をかけておかねば弱くなる一方なので、キロ5。水たまりが凍っており、寒い。ここまで寒い朝だと、ギャングや薬物中毒者が外出しておらず埼玉南部でも治安が安定していてよい。昼近くになると外出者が増えて不安定でいけない。
左足首と右足裏に不安があって、その不安が的中するような、的外れのような、直ちに粉砕骨折や靱帯完全断裂がおこるようなことはなかったが、何事もないという感じでもなく、火種を感じるような。
途中K神社に寄って左足首と右足裏がすっかり治ってLangkawiまでたどりつけるよう祈った。



GTA5 マイケル
トレバーの序盤が終了し、3名を自由に動かせるようになった。序盤はフランクリン→マイケル→トレバーという順である。登場人物の人格・歴史をプレーヤに紹介するような展開であった。
この展開が実にうまくて、練りに練られていてさすがである。まず黒人青年フランクリンから始まるが、いきなりぶっ飛んでいてGTA的世界観であるな、と思えば、次の白人中年マイケルではさらに頭がぶっ飛んでいてフランクリンが好青年に見えてきてGTA的世界観がさらに深化してこりゃすごいな、と思っていたところに薄毛中年白人トレバーである。トレバーはヤバい。大変バイオレントで大変クレイジーである。ヤバい人格にこちらの胃が痛くなってくる。フランクリンなんて超絶好青年に思えるし、マイケルが常識人に思えてすごい、などと黄色中年男性(イケメン)は思った。



珍しく━ストーリーが好きでないので、ほとんど初めてそう思った━マイスタージンガーを観たいと思ったが、DVDを持っているかどうか分からない。多分持っていないが、散らかったCD/DVD棚をあさって探さないと分からないし、探すのがとても面倒。


Swim
アリバイ程度にプール。足首、足裏に不安があるので、何事もやる気が起きず。


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12.28.2013

落ち目の某国のような悪循環

2013-12-28
Bike65min
チロリンと朝トレ用目覚ましが鳴って起きた。二度寝の気配もないのでしぶしぶローラー。足に疲労感もあり負荷をかける気力は皆無。
左足首の後脛骨筋腱の具合は良くなったが、今度は内側くるぶしの上がおかしい。Run由来であることは間違いない。日中にほぐれてくると緩和するし、まだ軽度ではあるが、気分は悪い。この痛むのがどの組織なのか、どういう構造をしているのか、というのが分かる分解図というか設計図というか解剖図が欲しい。一度どこかが痛くなると次々に痛い個所が増えていって筋力も調子が落ちて、なかなか上向きにならずにまた新しい個所が痛くなって、という悪循環。落ち目の某国のよう。
チンタラローラーでパワーレンジはEndurance Milesの上の方。ごく短時間Tempo域で回すこともあった。心拍計の調子は悪い。新しくなったGarmin純正に買い替えるべきか。





  • 年始休暇の予定を立てぬまま休暇を迎える予感。円安で海外は不可だし、国内はどこへ行っても渋滞・混雑でイヤだし、雪が降るところへはいけないし、どうしようか。何も考えずに出かけて、2、3日ぶらぶらしてくる、ということも考えているが…。足首が痛いのでまともに走ることも出来ぬだろうから、ぶらぶらしても楽しくなかろう。だが、どこかへ行って埼玉南部から離れることも大切なわけで。
  • GTA5を少し。郊外からいよいよLos Santos市街に出てくるところまで進行させた。郊外から市街へは峠越えなのだが、その山はHOLLYWOOD看板があるLos Angelesの山を模しており、Los Santos市街の眺望もあり上京感があってよい。ストーリー・テリングもうまければ、つづら折りの山越えの感覚もうまくできている。ああ、すごい。郊外にレーパン・ディープリムのローディがいたからはねておいた。
  • TVでナウシカをやっていたがそれを見ずに、買ったまま放置してあったナウシカ原作セットにようやく着手。宮崎駿といえば最近では周回遅れ丸出しになった年寄り臭い説教がちょっと…という批判があるが、このころは絶倫時代でクオリティが大変高く、やはり偉人級の出来である。筋も設定も削りに削ったアニメはアニメでよいものだが、原作はやはりRaw素材らしい素晴らしさ。
  • 今年はプールでFさんを一度も見なかった。泳ぐことをやめてしまったのだろうか。
  • 龍が如く5を買うべきか、いや、やる気もでないだろう、いや、バカゲーとして日常の痛苦を緩和してくれるだろう、いや、もう年齢的にそういった柔軟性もないだろう、とグズグズして1年経った、というか、今日、注文した。
  • ついでにGarminの新心拍計も注文した。今使っているものより多少改良されてるだろう。






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12.27.2013

CTS第6巻目 エアロビック向上の巻


グーグーと二度寝。スペシャライズドの直営店に自転車を見に行ったら「買うと言う迄はお前を帰さぬ。ハンコを押すまで帰れると思うな」と圧迫販売をされ、帰りたいと泣いても帰してもらえない夢を見た。起きてローラーでもした方がよかったかもしれない。
二度寝をしたのも若干の疲労感があったからで、昨日はCTS教材の第6巻目を行ったのだった。「エアロビック向上の巻」だった。
ああ、これはエアロビック向上であるな、と知ったのはメニューを終えてからであって、事前の心構えとしては「どうせいつものインターバルであろ」といったところであった。実際にはリカバリー無しのメニューであった。
  • Tempo、Steady State、Tempo、Steady Stateの4コマをリカバリーなしで連続して行うもの。Tempoは低ケイデンス指定。低ケイデンスで筋肉が疲れにじわじわ蝕まれ、Steady Stateの血流で筋肉の疲れを押し流す感じ。パワーレンジはSteady Stateが上だが、ケイデンスを上げて良いので耐えられる。
  • コーチの口数が多め。しかし英語がややくだけており何を言っているかさっぱり不明。
  • カーマイケル先生(と思われる)が受講生に混じってメニューをこなしていた。時折カメラ目線でニタニタしていた。大変みすぼらしいTシャツを着ていた。
  • カーマイケル先生はかなりのアンクリング。アンクリング悪玉論もあるが、アンクリングをしようがしまいがクランクをスムーズに回せればよいのだな、と。
  • 楽とは言えないが、ヘロヘロにはならず、最終盤にパワーを上げる余力があった。8気圧空気を入れていたので、負荷不足ではないはず。
  • スムーズなペダリングをする意識が強くなってきている。
  • POLARの心拍ベルト&ガーミン発信器で心拍を計っているが、乾燥のせいか数値が荒れがち。後半は正確な数字だと思うが。安いし評価も高いからとポラールのベルトに飛びついたが、良かったのだろうか。Garmin純正でも冬場は荒れるが、荒れ具合はどんなものだったろうか。





多感な頃、組合の先生にゲバルト棒で殴られながら"正しく教育"されたから、私(イケメン)の基本的な素地は反戦・反日・反天皇・空想的平和主義・反企業・反権力である。「埼玉のスラム」と呼ばれる地域の学校を卒業し、組合の先生の影響を離れてからは資本主義や天皇や戦犯国・日本を肯定的に考えるようにもなり"誤った方向"へ毒されていった。
そしていい年をこいてからはそうした危険思想はより拡大し、グローバル資本主義、メガコンペティションをも是認する新自由主義思想を持つまでになった。きっと産経新聞脳なのだろ━━━━略━━━━相が靖国公式参━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━略━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━「損ばかりじゃないか、このド低能が!歴史修正主義だの国家主義なんてのはテメーの自宅内で奥さん相手にやってろ。どうしたいかどうなりたいかどう見てほしいかじゃなくて第三者からどう見えるかが大事なんだ。利益の最大化だけ考えやがれ!」と思━━━━━━略━━━━━━━(イケメン)は案外と━━━━━━━━━━━━━━━━━略━━━━━━━━━━━━━━━━━━━主義者でもなくカネ勘定主義者だ、と知った。
靖国史観につ━━━━━━━━━━━━━略━━━━━━━━━━━━━やばいんじゃないですか、と思━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━略━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(イケメン)の大叔父が━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━略━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━よく知らない。





Run58min
キロ5程度で足の具合チェック。治りつつある左足首と、痛めつつある右足裏。怪しいような、どうにかなるような、油断はできないような具合で特に症状は出ることなく。
途中K神社に寄って左足首と右足裏がすっかり治るよう祈った。





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12.26.2013

補給食&プロテインを買った(アメリカ)

bodybuilding.com
プロテインと補給食をBODYBUILDING.COM社で買った。一番安い送料を選んだものだから発送から届くまでにドイツを経由するなどして20日かかった。円安と送料で割安感はないのだけれども、補給食は国内で買うと高いし選択肢も少ないので。プロテインは国産の雄であるグリコのチョコ味でよいのだけれども、チャックが閉まりづらいという難点はあるし、筋肉と言えばアメリカなので、試しに本場プロテインを。とはいえ、グリコの残量がまだまだあるので開封はしばらく先だが。
オマケで付いてきたプロテインシェイカー(青いやつ)が高性能だった。粉収納カップ、錠剤収納カップがシェイカー内部に入っていて、あらかじめ粉やら錠剤やらを仕込んで(おそらくはメイン・カップの尻にねじねじ式で付けて、内容物がこぼれないようにして持ち運ぶ)おけば出先のワークアウト直後に摂取できる、というもの。アメリカ人はおおざっぱとか言われるけれども、このあたり、スポーツ科学についてはやたらに細やかである。カラビナが付属しており、腰からぶら下げることもできる(?)というファッション的に乱暴でおおざっぱな発想はやはりアメリカンだが…。
CTSビデオのコーチもダウン中に「リカバリーはたった今から始まる。カーボハイドレート、エナジードリンク、エナジーバーを摂りたまえ、シャワーなんか浴びないで『今すぐ』摂りたまえ」と"right now"という言葉を使ってしつこくしつこく言う。良質のリカバリーは、翌日以降の良質トレーニングにつながるという理屈。
日本的感覚だと「家に帰ってからプロテインちゃんを飲むか」といったところである。同じものを摂るにせよ、摂るタイミングの数分、数十分の差が、1年後のタイムの差になるのだろうか。



  • 増量して筋肉量を増やそうとしているが、思うようには体重が増えていない。食べる量が足りないのだろうか。
  • 左足首はよくなりつつあるが、今度は右足裏がおかしい。足底筋膜炎という感じではないのだけれども、Runをすると筋繊維がちぎれるような痛みが出る。揉んだりさすったりのばしたりすると緩和してまた走れるようになることもあるのでよくわからない。




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12.25.2013

クリスマス・イヴはこうして過ごしました


2013-12-24 GTA5 Vanilla Unicorn
妙な衝動からLos Santos市街の中心にあるVanilla Unicornというストリップ・クラブに駆け込み、ひたすらにプライベート・ダンスに$40を支払い続けていた。警備員の目を盗んでは○○○○すべく━見つかると追い出されてしまう!━目を血走らせてR2ボタンを押しこんでいた。かろうじてR2ボタンがバカになる前に3人目のダンサー━ニッキという名前のダンサーだった━がよい具合になったので、盗んだクルマをクラブの裏手に回し、ニッキを乗せ、Los Santos市の夜に溶けていったのだった。


観葉植物に水をやり、輸入食材店でトルティーヤを買い、セロリとオニオンとピーマンを刻んでメキシカン・タコスにして食べた、レタスが欠けていた割にはおいしかった、などと村上春樹の小説に出てくるようなオシャレな生活を送っていることを自慢している記事や、ドバイを満喫し、アブダビ・ビーチでジョギングをし、アブダビ・シーフードを食べ、リゾート・ジャグジーでゆっくり過ごすなどをしていたところ、そういえばクリスマスだったなと、リゾート・ホテルのアメニティで気づいた、などと自慢している記事を、足の踏み場もないほどに散らかった部屋の、電源OFFで冷却されていくPS3がラップ音を出している部屋の布団の上で読んだ。パイルドライバーをしてあげたい、ブレーンバスターをしてあげたい、と思いながら目を閉じた。涙で枕が濡れている気がした。


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12.24.2013

CTS第5巻目


数日かけて作成した渾身の記事が見事に空振りに終わった。泳いだり走ったりする日誌が主要成分で、それらに関係ない内容であるからやむを得ない話で、そうなることはあらかじめ分かっていたが、空振りはやはり空振りで虚脱。10撰そのものは多少の偏りはあるものの楽曲と演奏の質には間違いがない━記事作成のため改めて聴いた━ものなので、空振りをしたのはカラヤンでなく私で。


渾身の空振り記事がほぼ完成した頃、CTS教材の第5巻目を行った。これはその前日にチャレンジしたもののこなせずに諦めてしまった巻。朝で眠くて寒くて体が起きていなかったという事情はあるにせよ、きつくてこなせなかったのは事実。諦めてしまったという落胆と、今日はやる気がせんなという気持ちと、またこなせないのが怖いなという不安と、これをこなせなければスタートラインに立つこともかなわんなという各種感情をもって開始。
内容はアップ、ファスト・ペダル後にSteady State 10minを3本というシンプルなメニュー。レストは4minだっただろうか。2本目3本目はケイデンスをちょくちょく変える指定付き。
結果はメニュー通り3本をこなせた。
  1. 234w 10min HR参考にならず
  2. 233w 10min HR参考にならず
  3. 238w 10min AveHR160 MaxHR167
1本目を終わった段階で想像していたより楽だったので3本いけるだろう、という感じ。心拍計不調で200等の数字が出て参考にならず。
3本目ラストでパワーを上げる余裕もあり、空気圧が低くなって負荷押しつけ具合が緩んだせいで楽だったのかもしれない…。4本目があったとしてもこなせたと思う…。今後CTS教材をする前にキチンと空気圧調整をせねば。第2巻目と内容は似ているが、強度的に若干こちらの方が緩め。
玉袋のイボであるが、ふきでものだったようで、少なくとも皮膚ガンではなかった様子。大きくなり、てっぺんから体液が出て、現在では縮小傾向。ガンだとこんなに急速な変化はないはず…。



キロ5程度で短距離を走って足首の様子見をしているが、どうもまだリハビリ期間という感じ。足首も本調子でないし、右足裏がピリピリする等、Run筋肉全体が脆弱になっている様子。



GTA5を少し。僻地の電柱に裸で縛りつけられている新郎を、あちこちに寄って準備をさせて教会まで運ぶイベントをこなした。クルマを運転するだけだったが、とてつもなく楽しかった。プレイ後、なぜか悲しくなった。


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12.23.2013

いい年こいた大人が時間を投資すべきクラシック入門10撰

挫折し続ける初心者のための最後のクラシック入門という記事を読んだ。素晴らしい記事であった。それならぼくちゃんもマネをして!と記事を書くことにした。


バッハのオルガン集のCDと、ブラームスのハンガリー舞曲のカセットテープばかりを聴いていた小学生時代から30年近くが経とうとしているが「クラシックを聴きたいので教えてほしい」と誰かに聞かれることは一度たりともなかった。それどころか、誰かから何かを聞かれることもほとんどなかった。年に1度くらい、路上で道を聞かれるくらいだった。


音楽を聴くことが好きならば、クラシックは一度は聴いてみようかと思うはずである。そして「初めてのクラシック」的なオムニバスに手を出すことになる。そうするとやはり、つまらん、ぬるい、意味不明、退屈、CMの曲だね、でおしまいである。そうなるのは当然である。あの手のCDは音楽の魅力を伝えるために存在するのではなく、右も左も分からない初心者からカネをむしり取るために存在している。つまらないのは当然である。「金閣寺」と「アンナ・カレーニナ」と「聖書」と「ユリシーズ」と「失われた時を求めて」と「しんぶん赤旗」の一部抜粋を1冊の薄い文庫に寄せ集めたものが面白いわけがない。



クラシックとは「時の試練」に淘汰されず今でも生きのこっているものだから、きちんと時間と労力を惜しまず投資すれば、それ以上のリターン(感動、喜び)を得られる。流行りものでもないから一生もの間違いなしである。
ただし、商業ベースの娯楽作品ではないから、理解するまでに時間がかかる。意味不明で退屈に聞こえるのは理解していないからである。人による好き嫌いはもちろんあり、楽曲を理解した上で「素晴らしい曲だが、嫌いだ」とか「素晴らしい曲だが、生理的に合わない」ということはある。しかし「意味不明で退屈だから嫌いだ」というのは単に理解していないだけである。



慣れない音楽だから聴きづらいと思うかもしれない。ダラダラ長く感じるかもしれない。しかしそれはダラダラ長いのではなく、真に大切なことを言う前によく黙思し、言葉を選び、息を吸い込んでいるのである。のべつまくなしにペラペラとうまいことしゃべればよいものではない。



音楽とは"作者の心の井戸の底でその闇━チラシの裏━を見せる"ものであるから、やはり聴き手も井戸の底に行く労力と時間を投資しないとなかなかリターンは得られない。クラシック音楽は聴き手を「お客様」扱いしてくれない。井戸の底をお客様のテーブルまで持ってきてくれない。自分の足で、時間をかけて、井戸を探して、井戸に潜るほかない(時には違う井戸に潜って失敗することすらある)
なんとかラーニングを聞き流しても英語がペラペラにならないのと同様に、BGMとして流しておくだけだと、おそらくずっとBGMのままであろう。映画を観るように、音楽を"聴く"時間を取らねばならない。確かに時間は貴重である。しかし時間と労力を惜しまなければ、一生ものになってくれる。



音楽史上入魂の大傑作をオススメすればそれでよいか、と言えばそうではなくてやはり聴きやすい、とっつきやすい、というものがある。いきなり「ニーベルングの指輪(演奏に4夜かかる)を聴けばよい、あれは最高だぞ」というわけにはいかない。
ここから厳選10枚のオススメを挙げるがいくつか条件をつけた。
  • 長すぎない
  • 短すぎない(ボリュームも欲しい)
  • 一生もの
  • 難解すぎない。入門向け。
  • オペラを挙げない(音楽と物語の感動を混同しやすい)
  • 本題から外れるので演奏者についてはグダグダ言わない
  • グダグダ言わないがもちろん演奏者も厳選
  • 有名どころに限らない
  • 聴き手は大人1名を想定。「カップルでほっこり聴く」というのは知らん。よそへ行け。
  • 子供の情操教育ならモーツァルト一択。よそへ行け。



以下アマゾンリンク先に試聴あり。


1枚目はJ.S.Bachであろう。バッハ。ドイツ。音楽の父と言われるけれども、音楽史からはいったん消えかかった。死後80年ほどしてから"再発見"され、名声が高まり続け現在では最高評価。
バッハにはBWV582(YouTubeリンク)のようなオルガン曲や"シャコンヌ(YouTubeリンク)"みたいな超絶名曲があってそれらを挙げるべきか、あるいはバッハの精髄であるマタイ・ヨハネ受難曲を挙げるべきか、とも思ったけれども、それだけだとボリュームが不足したり、逆に長すぎたりで帯に短したすきに長し。
そこで挙げたいのがゴールドベルク変奏曲である。演奏は1981年のGlenn Gouldで。人生で一番聴いたディスクかもしれない。派手さはないが、聴くたびに新しい発見があり、感動がある。この演奏は人類最高のうちの1枚。
どうせ眠れない夜ならば、いっそ開き直ってもう寝ないことにした。夜が明けるまで最高の音楽を聴き続ければいいじゃないか









2枚目は天才と表現されることの多いモーツァルトのレクイエム。最晩年の作品。モーツァルトの音楽はヒトが書いたとは思えない。神が書かせたとしか。「神の存在」を信じたくなる。
私はモーツァルトを理解するのに10年かかったが、この曲だけはなじみやすかった。派手な音響なので比較的ハードルは低い。モーツァルトの場合、どの曲を聴いても天上的な美しさで金太郎飴みたいに傑作ぞろいだが、この曲はちょっと異質かもしれない。演奏はオーソドックスにベームで。








3枚目もモーツァルト、ピアノ協奏曲第23番&第26番で。モーツァルトはどうしても1枚には絞れなかった。神が書かせたとしか思えない、天上的美しさ。
カリッとした第一楽章、第三楽章に挟まれた緩い第二楽章、というサンドイッチ構造もメリハリが効いていてよい。バッハ、モーツァルトはいちいちオススメする理由をクドクドしなくてよいだろう。最高に決まっている。演奏も素晴らしい。
子供の情操教育にも最適な一枚。入門に無難な選択






4枚目は最も偉大な音楽家、ベートーヴェンの交響曲第9番である。ドイツ。演奏はフルトヴェングラーの1951年バイロイト版。録音が古く音質が悪いが、それでもこれが今なおNo.1である。100年に一度あるかないか、というレベルの真に偉大な演奏。
ベートーヴェンは失聴者ながら不屈の精神で…といった伝記的偉大さもあるが、それ以上の偉人である。それまで音楽とは、神に捧げる教会音楽か、貴族サロンのBGMにすぎなかったもの━「おい君、私のかっこよさを表現した曲をつくりたまえ、いけてるやつをな?ご婦人がたにモテモテでニタニタのやつをな?わかるな?それを今度のパーティで弾いてくれたまえ」━だった。貴族の調度品に過ぎなかったものを音楽として独立させ、理念、理想、チラシの裏を思い切り練りこんで芸術の域に高めたブレイクスルー者。現在でも音楽王である。
「第九」だと有名すぎる合唱部分があって、あれを"サビ"と勘違すると非常に退屈な曲になりがちという落とし穴があるが、本記事は「いい年こいた大人が時間と労力を投資して作品を味わう」ことを前提にしているのだから、ある程度の忍耐を期待してやはりこれであろう。最も素晴らしい曲を、最も素晴らしい演奏で。遠回りする必要はない。最初から最後まで完璧。もうすごすぎて三国志で言うところの呂布である。
「呂布だ…呂布が来たぞ!」

(ベートーヴェンの映画も大変よい)







5枚目はロシアのメロディ・メーカー、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」である。演奏は端正なカラヤンで(もし曲を気に入ったらネットリしたチェリビダッケもオススメ)
題名の通り、明るく元気で前向きな曲ではない。それどころか史上屈指の暗さを誇る。毛が抜けるほど暗い。しかし暗く悲しいだけでなく極めて美しい。甘美ですらある。作者本人も最高作と自認。そして初演後に謎の急死…。
精神病院の入院患者に各種音楽を聞かせる実験の結果、この曲を聴かせると病状が著しく悪化し自殺を企てる者も出た(事実)、とか、この曲を熱演した指揮者が曲想のあまりの悲しさに演奏直後にピストル自殺をした(伝説)、等のすごい話がある曲。"作者の心の井戸の底"に入り込みすぎると病むかもしれない。
メロディが美しく、感情的な音楽なので聴きやすいはず。
浪人時代はこれをCDウォークマンでヘビーローテーションして池袋の自習室で勉強していた。その結果、二流大学に合格した。
「私はこの曲を書きながら、何度も何度も激しく泣いた」







6枚目もドイツ。ブラームスの交響曲第1番である。既にベートーヴェンが偉大な交響曲を書いてしまったから、その後の作曲家は大変である。ブラームスもその一人。作っては破棄、作っては破棄を繰り返し、少しずつ形を作っていき推敲に推敲を重ね、20年以上の歳月を費やしてようやくできたのがブラームスの1番である。驚異的な完成度を誇り、ベートーヴェンの10番と呼ばれることも。最初から最後までひたすら渋い。ひたすらに男が渋い。曲は暗く重くはじまるが最後は華やかに締められる。「暗→明」「闇→光」という様式美。己の力で苦しい運命を切り開き、打ち勝ち、何も語らず黙って去っていく。男の理想である。あまりの男の渋さに、カーキ色のトレンチコートが欲しくなる。男は黙ってブラームス。飾りはいらない。真田広之みたいに渋い男は間違いなくブラームスを聴いているし、ブラームスを聴かない男はいい年こいてもパッパラパーである。演奏はバーンスタインで。カップリングされているなんとか序曲は聴いてもよいが、無視してもよい。
「強くなければ生きていけない。やさしくなければ生きている資格がない。」






7枚目は悩んだ。バランスよくフランス系を挙げるべきじゃないかと…。ショパン、ドビュッシー、ラヴェル、フォーレ、サティ…。
フランス系は確かにオシャレな響きで美しいが、果たしていい年こいた大人がシリアスな音楽体験を求める時に聴くべきものだろうか?
個人的な偏見に基づく体験を述べると、ラヴェルだとかショパンを聴き、その井戸の底に潜り込みチラシの裏を読んでみたが、そこには若くてかわいい音楽好きの女の子をいかにうまいことひっかけていかにうまいことしっぽりするためのハウツーと、露骨な四十八手しか書いてなかった。若くてかわいい女の子との話題にはショパンとドビュッシーは最高である。ノクターン、いいよね、ラ・メール、好きなんだ、等。
このブログの読者はいい年のおじさんである。そして筆者もいい年のおじさんである。おじさんが書いておじさんが読むものである。人生の岐路に立ち、人生を振り返り、そしてこの先を眺め、シリアスな音楽体験をして人生の充実を図ろうという時、どうしてそんなハウツーを読まねばならない?若いならまだしも?
そういうわけで、バランスを欠いてもよいからフランス系は挙げない。7枚目はオーストリアからブルックナーの交響曲第8番である。すごい。フランス系を挙げる代わりにブルックナーである。「ローマの休日」を期待したら「ブラックホーク・ダウン」だった、というこの感じ。おしゃれなフレンチ・レストランを期待してたのに特盛牛丼弁当を吉野家駐車場で食べることになったこの感じ。満腹になって大変よい。演奏は鉄板のヴァントだが少し高い。ベームの方が安い
生涯独身で童帝説もあるブルックナーである。敬虔なクリスチャンであるが、いい年こいた大人になっても多くの若い娘に求婚してはキモイと断られ続けたブルックナーである。この人は必須である。この人をおいて他にいようか?
19世紀後半の活躍で、時代的にもだいぶ新しくなってきた。ベートーヴェンが先鞭をつけた"チラシの裏を練りこんだ芸術音楽"も熟成し、爛熟し、飽和しはじめ、崩壊の予感が漂い出した頃である。発展を続けてきた西洋音楽は、このころの果実が一番おいしい時期だったかもしれない。若干曲が長く、重量級で、入門向けとは言い難い面もあるかもしれないが、せっかくいい年こいた大人が時間を投資するのだから、その投資に見合うものでなければならない。リターンは大きい。
音楽は大規模にして壮大。曲想もダイナミックレンジも限りなく広大。果てしなく巨大な音楽である。聴く際のポイントとしては太鼓とラッパが鳴っているところが聴きどころで、それ以外の部分は、太鼓とラッパを鳴らすための準備・助走区間。真に偉大な響きを出すには、入念で美しい準備があってこそ。この8番はブルックナー円熟の大傑作でクラシック音楽全体でもトップクラスの評価を受けている。全楽章が文句なくすばらしく、極めて輝かしく終結する。終結部が素晴らしいと、全体が素晴らしく思えるので未完の9番より8番がオススメ。








8枚目はマーラーの交響曲第2番「復活」。19世紀後半から20世紀初頭の活躍で、発展に次ぐ発展、拡大に次ぐ拡大を遂げた西洋音楽史のひとつの極致。この先、音楽は崩壊する。音楽的にはドイツ・オーストリア系だが、アイデンティティ的に根無し草となりがちで、寄る辺ない感じが作風にも表れている。
現在でこそクラシック音楽界ではメイン・レパートリーで大人気のマーラーであるが、再評価されたのは1960年あたりから。それまでは作曲家ではなくて指揮者として有名だった。その不安で病的で破滅的な作風から存命当時は作曲家としては成功しなかったが「やがて私の時代が来る」と言い残し、見事的中。不安で病的で破滅的な予言は、現代そのままである。蛇口をひねれば水が出て、ボタンを押せば温風が出て、子供の死亡率は低く、指先を動かすと地球の裏側の情報が飛び込んでくる。そんな豊かな時代になり、どこでも誰とでもつながることができるが、人間の孤独は深まるばかりであり、心の病気は進行し、薬の量が増え、不安で眠れず、酒に頼らねば生きていることに耐えられない。それが現代である。マーラーが現代にマッチするのは当然である。
入門としては6番とどちらを挙げるか悩んだが、合唱も入り音響的にも終結部も派手な交響曲第2番「復活」で。演奏は第一人者のバーンスタイン。まだ若い頃の作品なので、現代性は若干控え目で入門向け。慣れたら後期作品も聴くべき。





9枚目はショスタコーヴィチの交響曲第5番。1906年生、1975年没。20世紀ソヴィエト・ロシアである。
まだ若い頃にピアニストとしても作曲家としても高い評価を受け、ニコニコして自分の書きたいように"芸術音楽"を作曲をしていたところ、スターリンに目をつけられて、機関紙で批判されるに至ってしまった。スターリンに批判されるというのは、銃殺刑と同義である。ショスタコーヴィチの周辺人物も次々と銃殺されていったことから、これはマズイ、ということになって慌てて作ったのが交響曲第5番である。そのように、状況が非常に切迫してきたため、自由に書いてしまった4番は初演直前に撤回・中止である。発表していたら銃殺刑執行間違いなしだった。
ド迫力の大音響でソヴィエト社会主義の勝利を称えたように聞こえもする第5番の初演では会場からすすり泣き(第三楽章の美しさといったら…)やら割れんばかりの大拍手が起きて大成功した。スターリンもニコニコし、死刑を免れてそのまま寿命まで生きることができた。その後、あまりにも、あまりにも暗い作品群を書いた。この第5番の成功が西側にも聞こえて名声が高まったこともあり、その後の怪しい作品群があっても容易には銃殺できなかったのだろう(それでも特にやばいのは発表せず楽譜を隠した)
この曲をただ漠然と聴いていると、出来のいい、カッコいい、パワフルで、派手な交響曲に聞こえるが、果たしてそんな表面的で、単純なものだろうか…?そんなはずはない…。だんだんと息が詰ってきて胸が苦しくなるこの感じ…尋常でないのだが…。
きちんと井戸の底に潜り込んでそのチラシの裏を読むと…黒塗りで読めない…。チラシの裏に、何か激しい筆跡で書いてあるが…。いったいなんと…。赤黒いしみのついたチラシの裏はただならぬ雰囲気だが、黒く塗られていて読めない…。ショスタコーヴィチ自身による黒塗りである…。おそろしあ…。
本当に笑っているなら、黒塗りをする必要はない。本当に喜んでいるなら、黒塗りする必要はない。しかし何を書いてあるかは読めない。読んでもらっては困る。読んだ者も、読まれた者も、銃殺刑だ。
強いものには頭をさげ、理不尽な上司にはごまをすり、お客様という名のクレーマーには最高の笑顔をつくり生きながらえている。ひとりになり中央・総武線のホームのはじっこでふと思う。私は今どんな表情なのだろう…?分からない…。
自分自身の心もブラックボックス化しなければ生きていけない。私自身を、黒塗りせねばならない…。鏡に映りこちらを見つめている人はいったい誰だろう?
おそるべき現代性である。

君は笑っているように見えるが、それは本当の笑顔かね?それとも張り付いてとれない笑顔かね?







最後の10枚目はペルトのタブラ・ラサ。1935年、エストニア生まれで存命。これを紹介したいがために長々と記事を書いた
マーラーの後、ショスタコーヴィチと同時代に「西側」音楽界では大崩壊が起きた。前衛の嵐が吹き荒れて、破壊の限りが尽くされ、いわゆる「音楽」は絶滅した。音楽の根本部分の和音システムが破壊され、不協和音と不快なトーン・クラスターだけになった。もちろんその前衛音楽の中にも聴くべきものはあるが、いわゆる「音楽」との断絶は計り知れない。
前衛の嵐の果ては「演奏者が会場に入り、巨大な屁をする(or 蝶を放つ、等)。観客はどよめく。演奏者は去る」のが演目であり、そのどよめきサウンドが新しい時代の音楽だ、といった具合である。
破壊の限りが尽くされ、全てが燃やされ、高濃度放射性物質が撒かれて世界は完全に滅んだ。その後の世界にひっそりと生えてきた植物のような何かがこの作品集である。
簡素、純粋、静謐でありながらとらえどころがなく、前世界から生まれたものではないのに、前世界との断絶(名残)は感じさせる。これまでのどんな音楽にも似ていないが、その音楽体験は第一級で「言葉を失うほどの美しさ」という言葉でしか表現できない。プリペアド・ピアノのこの世のものとは思えない美しい響きが、あらゆる記憶を消去していくようである。全てが消去されても、まだ光は残っている。
新しい音楽で狭義のクラシックには入らないが、時が経てば必ずクラシックになる、という確信がある。簡素な響きで予備知識も要らず入門向けでもある。
マンフレート・アイヒャーによって集められた演奏陣の顔ぶれのすごさも含めてこの一枚は奇跡である。知名度はそれほど高くなく、クラシック畑の人でも未聴かもしれない。そういう人にこそ。




冒頭リンク記事のように品性と知性あふれる人とは違って、私にはきちんとした音楽の知識がなく、スラム街生まれで育ちが悪く、無能低知性であるが、そんな人間でもクラシック音楽はある程度理解でき、音楽体験を得られる。クラシック音楽は選ばれた人だけのものではない。音楽は心の支えにもなり人生を豊かにすることは間違いないので、貴重な時間を投資する価値がある。


それと、クラシック音楽を聴く時は、できるだけ部屋を暗くするとよい。これから音楽を理解しようというとき、視覚情報にはあまり意味がない。視覚情報は時に気が散って有害ですらある。YouTubeを見て「へえ、こんな風に演奏するんだ」という楽しみ方もあるが、まずは曲を理解しないことにははじまらない。
また、遮音性の高いイヤホン/ヘッドホンをする、音のする機械を止めるなど、音楽に集中できる環境にすると理解が進みやすい。音が小さいところだとエアコンやパソコンの音がうるさかったりしていけないので。
クラシックは一定以上の再生装置でないとまともに聞こえない。オーディオにこだわる必要はないが、多少の投資がいることも確か。再生装置がイヤホンならiPhoneで十分(ヘッドホンだとiPhoneのパワーが足りずによく鳴らない)だが、イヤホンがチープだとまともに鳴らない。個人的にはiPhoneについてくるEarPodsが最低許容ラインを下回ってダメな感じ。流し聞きならEarPodsで十分だけれども、観賞用にはオススメできない。ヘタなスピーカーよりはイヤホン/ヘッドホンの方が音は良い。イヤホン/ヘッドホンの方が安いし。遮音性も音質も評価の高いEtymotic Research社の安いやつでよいと思う。