5.25.2012

恐山へいってまいりましたよ! 出発~三途の川

火曜 さいたま~八戸
連休が取れた。バラモンキングのことを考えればブリック日和だが、キャンセル、というか、こなせそうにない。こなせたとしても翌日以降の自称オーバートレーニング症候群の症状を考えるとやる気がしない。オーバートレーニング症候群は案外としつこくて回復にはしばらくかかりそう。
ライフワークバランスという言葉にならって"ライフホビーバランス"を考えると、ホビーがライフを暗くしているような傾向があり本末転倒感がある。
せっかくの連休であるからライフ部分を満足させるべく…恐山へ…。恐山…行きたいと思い始めてからずいぶん経つ。北海道に行った際、ヒコーキから恐山周辺が見えたこともあった…。

青森2012
ぼくちゃんは大変な田舎者で世間知らずであるから「新幹線 切符 買い方」とGoogle検索し、Yahoo!知恵袋の同じような世間知らず問答を経由してJR東日本の自動券売機シミュレータで切符の買い方を予習してから青森、恐山を目指して出発した。
青森2012 大宮
青森は遠い。本州北端。飛行機の便がイマイチで北海道より遠いのじゃないか、という遠さ。ハイゼットで行くことも考えたがやめた。電車で行き、現地でレンタカー。
青森2012 新幹線 はやて
大宮で新幹線に乗って八戸まで。
青森2012
新幹線はほとんど乗ったことがないから、心中大変はしゃぐなど。
青森2012
窓の景色に飽きた。漱石の"道草"をiPhoneで読んだ。晩年の漱石は暗い。
青森2012
新幹線は速い。ハイゼットの4倍5倍の速さ。大宮の次が仙台、というワープぶり。
青森2012
iPhoneは圏外気味。バッテリーが勢い良く消耗した。
青森2012
八戸着。
青森2012 八戸 東横イン
駅前の東横インに泊まる。ど田舎でもなく清潔な地方都市。夜だったこともあり人は少なかった。
青森2012 八戸駅前食堂
駅前の食堂に入った。客はほとんどおらず、従業員の方が多かった…。
青森2012 回らない寿司
回らない寿司を食べた。1人前だと足りない。少し追加。結構な値段なので腹六分目まで。
青森2012 東横インでカップめん
結局ホテルでカップ麺をズルズルとすすって腹八分目に…。
青森2012 夏目漱石 道草
ベッドで"道草"を読み、眠気を待った。"道草"の健三の暗い生活を読み進め得る合間に、TTバイクで目一杯埼玉を走る想像をした。自称オーバートレーニング症候群が存在しない世界を夢見て、寝た。




青森2012 東横インの朝
水曜-尻屋崎~大間崎~三途の川~
起床。東横インで朝食。タダ、というか宿泊費に込みであるから欲張って食べた。レンタカー店の開店時間までくつろいで、東横インを出発。この日は尻屋崎、大間崎と下北半島の果てを見て、時間があればその他を回る予定。
青森2012 5D Mark II
カメラはCanon 5D Mark IIに35mm f/2.0を。S95も。
青森2012 レンタカー
小雨。レンタカーを借りる。安いやつ。
青森2012 スバル ルクラ
ルクラ
スバルの聞いたこともない名前の軽自動車だった。今回このクルマに600km弱乗った。大変よいクルマだった。多分ノンターボCVTでそれでも動力性能は良くリッター23kmくらいと燃費が良い(ハイゼットだと同じコースで14km程度だっただろう)。後で知ったが、スバル製でなくダイハツのOEMだった。ダイハツでいうところのタント。そう言えばハイゼットとハンドルが色違いだったし、操作がまるっきり一緒だった。
青森2012 最果ての地 下北半島へ…
普通の地方都市の八戸から北上すると下北半島に入る。ここから景色がガラリと変わった。"辺境"とか"最果て"とか"僻地"という感じ。
せいぜい「都会」「郊外」「地方都市」「田舎」「ど田舎」の5種類くらいで日本は構成されていると思っていたけれども「ど田舎」よりもう一段か二段、カテゴリーを増やす必要があった。
寒々とした林や沼に国道がまっすぐ走っていた。平地だと大抵は人が住むものだ、建売住宅が並ぶものだ、という思い込みがあったがそうでなかった…。手つかずの原野、という前向きなイメージにも取れるが、雪深い冬の厳しい気候から人の手には余るような…。
もちろん平地部分は原野ばかりでなく農地化されていたがほとんど人の気配はなかった。たまに農民がぽつんといる程度。荒涼とした道を延々と北上。
青森2012 牧場の牛
牧場に牛がいた。生き物の気配がうれしかった。
青森2012 六ヶ所村
人の気配の全くない最果て感いっぱいの道を進んでいくと六ヶ所村。この村の名前は知っている…。何もないところに突然、厳重警備の巨大施設…。一目見て国家規模の施設と分かる。使用済み燃料をコネコネしてもう一回燃やしましょう、という燃料サイクル施設であった…。



青森2012
まず下北半島の東北端、尻屋崎へ。キレイな灯台と寒立馬がいる。八戸から遠い。120kmほどある(東京-富士山程度の距離と後で知った。遠いわけだ…)。それでも東横インに泊まったおかげだろうか「50km制限の道路を60kmで走ってもまあいいかあ」という大変おおらかな気分であった。信号は、ほぼ、ない。快適なドライブ。


青森2012 尻屋崎灯台
尻屋崎灯台着。雨は上がったが、霧。明治のレンガ造り。鉄筋コンクリートではない。
視界が悪く寒い。風が強く、かもめが鳴いていた。
青森2012 津軽海峡
太陽と海岸とビーチボール、という海のイメージとはほど遠い津軽海峡の景色…。寒々しい…。悲しい波の音。悲しく聞こえるのは、その耳を持つ人間が悲しいからだろうか、それとも、やはり、音が悲しいのだろうか?
津軽海峡は潮流が厳しく江戸中期まで太平洋側の海上交通を確立できなかった(そのため交通は日本海側から)。その上、冬は雪で閉ざされる。それ故の最果て感であろうか…。
青森2012 尻屋崎
観光客は他に一組いてわずかに人の気配があった。かつては営業していただろう土産物店が一軒あった。空が低く、閉塞されていた…。
青森2012 尻屋崎 寒立馬
灯台近くに寒立馬がいた(一時は9頭まで減り、いまでも40頭しかいない)。近づいて写真を撮りたかったけれども、農耕馬らしく馬体が大きく怖い。蹴られて即死するといけないので遠くからパシャリ。


青森2012 大間崎
寒村漁村がまばらにある道を走り、本州最北端、大間崎へ。昼過ぎに到着。
青森2012 大間崎 まぐろ一本釣りの町
ここはまぐろ一本釣りと本州最北端で有名なところで観光地化されていた。土産店や食堂が並んでおり、観光客も10人20人単位でいた。
青森2012
弁天島という無人島がすぐ北にあった。
青森2012 海峡荘
寒い。空腹。大間での海鮮丼が楽しみであったから、さっそく海峡荘で海鮮丼を注文。1800円。松屋脳にはどえらく高く感じられた…。が、冬はそうそう観光客も来ないだろうからそういう価格設定も当然か。仮に松屋が隣にあったとしても、やはり1800円の海鮮丼を食べるべきは当然であろう。
青森2012 海鮮丼 めちゃんこうまかった
海鮮丼。いくら、まぐろ、うにの三色が鮮やか。空腹だったこともあり、めちゃんこうまい。しかし、元持久系の胃には全然足りなかった。
青森2012 本州最北端 大間崎
本州最北端ではあるけれども、最果て感はあまりない。大間町は「町」であるから県立高校があるような、信号機があるような町である。

まだ昼過ぎなので大間町から反時計回りに下北半島をドライブすることに。その国道沿いに数か所、工事車両マナー監視所というガラス張りの掘立小屋があり、おばさんが行き交う車両をチェックしていた。ほとんど交通量のないところで何を監視しているのだろう?一体なんだろうと不思議だった。しばらくするとなにもないところに突然、国家規模の巨大施設を建設していた…。そこの工事車両の「交通マナー」をチェックしているらしい…。おかしい…。交通マナーをチェックする掘立小屋なんて初めて見たぞ…。明らかに国家が関与しているだろう巨大施設…。
勝手な想像をした。
「私どもの工事で地域の皆さまには大変なご迷惑とご心配をおかけしていると思います。十分配慮するよう努力しておりますが、それでも至らずに不十分な面があるかと思います。そこで私どもは工事車両の交通マナーをチェックして皆さまのご負担をできうる限り少なくしたいと思っております。いや、もちろん、私どもの目でチェックしたのでは意味がありませんので、ぜひとも地元の皆さまの目線でチェックをお願い致したく…いや、当然費用は私どもで負担いたしますので、ご協力いただけませんでしょうか?」
という原子力マネーの予感が…。
後で知ったが、この巨大施設はやはり建設中の「大間原子力発電所」であった…。




下北半島の西側は山間部。上ったり下ったり。斜度看板が出るたびにTTバイクで思いきり走る想像をした。自称オーバートレーニング症候群が存在しない世界に住みたいと思った。





青森2012 仏ヶ浦
人の気配も、クルマの往来もほとんどない国道沿いの休憩所から仏ヶ浦が見えた。海が岩を浸食してできた景色。
青森2012
仏ヶ浦に行ってみることに。山と森。クマが出る、と書いてあったが、ここまで僻地だと確かにクマが出るかもしれない…。「ギィィギィイ…」という聞きなれない鳥か哺乳類の鳴く声が聞こえた。
青森2012
地形が断崖絶壁であるから、坂道を転げ落ちるようにして下まで。
青森2012 仏ヶ浦
仏ヶ浦着。
青森2012 仏ヶ浦
岩が緑色をしており、その成分だろうか、海もキレイな緑。
青森2012 ECM風
ECM風に撮れるのじゃないかと思って撮ったらイマイチな出来。
青森2012 仏ヶ浦
観光船もあった(仏ヶ浦は船から見ないと良くわからないらしい)。
青森2012 仏ヶ浦
奇岩がずらりと並んでいる。 青森2012 仏ヶ浦
いつかは倒れるだろう、岩。倒れてきたら即死であろう。
青森2012 仏ヶ浦 イケメン図
イケメンをセルフ撮影。後ろの崖は絶えず崩れており、パラパラと音がしていた。万一大きなのが落ちてきたら即死間違いないしである。
青森2012
駐車場に戻るには先ほど転げ落ちてきた急な道である。自称オーバートレーニング症候群中であるとはいえ、一般的にはアホみたいに持久力があるから苦もなく駆け足で登れた。


これ以降下北半島はさらに交通量も人の気配も減った。下北半島を一周する国道が工事か崩落で通行止になっていたため、道なりのルート。ルートの選択肢はほとんどない。信号もなく、対向車もない。なんとかというダム湖の道の駅駐車場にクルマが3台あったから観光客が3組いるのかと思えば従業員が3人いるだけだった…。
バクチに負けて頭がパンクしたのだろうか、バカラ賭博店の前で韓国人同士が罵りあいのケンカをしている埼玉の日常風景がなつかしく思えた…。


宿泊地のむつ市街を目指してひたすら運転。むつ市に近づくと港や自衛隊で栄えている。まだ明るく時間があるので恐山の方面へ(恐山そのものは翌日の予定)
釜臥山の頂上に恐山奥の院があるというのでそちらに向かった。釜臥山は恐山山地では一番高く展望台の景色がよいそうだ。山の良しあしは良く知らないが名山らしい。恐山方面はヒルクライムに良さそうな道。

青森2012 恐山冷水
途中で恐山冷水を発見。1杯で10年、2杯で20年、3杯飲むと死ぬまで若返る、とか。恐山ルートにはいたるところに地蔵があり、鬱蒼とした緑の山道に突然地蔵の赤が飛び込んでくる…。
青森2012 釜臥山へ…通行止…
釜臥山への分岐で曲がると通行止だった…。7月中旬まで通行止とは…。道がないのだから仕方がない。奥の院参りは断念(こことは別にある登山道だと徒歩往復6-8時間コースだとか。登山の経験も準備もないのでパス)
青森2012 霊場恐山
時間があるので恐山本体の下見に。鬱蒼とした森に霊場恐山のゲート…。
青森2012 宇曽利湖
かつて桟橋があったのだろう…
さらに山道を進むと空が開けて硫黄臭のする雰囲気満点の宇曽利湖にでた。酸性湖で魚が少なく、従って鳥も少ない。硫黄臭と水が不気味に流れる音しかない世界…。
青森2012 三途川
湖から流れ出る川に橋がかかっており…その名も三途川であった…。
東北では「人は死ぬとお山(恐山)へ行く」と信じられているそうだが、死ぬとこの三途川を渡って向こうに行く、ということか…。さいたま民が死ぬとどこへ行くのだろう…。やはりここに来るのだろうか?
青森2012 三途川 イケメン図
観光客は皆無。イケメン撮影。恐山は明日ゆっくりと。




青森2012 奥薬研温泉レストハウス
温泉に入りたかったので看板に従って奥薬研温泉へ。奥薬研温泉レストハウス。昭和11年秩父宮両殿下が宿泊した、と書いてあった。従業員のおじさんと私のほかは誰もおらず。
青森2012
200円払って入場。足湯はタダ。
青森2012 夫婦かっぱの湯
夫婦カッパの湯。どういう経緯でこの名前なのかはあまり興味がないのでチェックせず。カッパ夫婦が仲良く温泉に入っていたのだろう。
青森2012
昔ながらの脱衣所。人がいないのでかっぱらいの心配はなかった。埼玉ではこうはいかない。血が流れるか、責任者の追及が起こる。
青森2012 夫婦かっぱの湯 奥薬研温泉
渓流とヒバ林を臨める露天風呂。景色、解放感は最高。本物の露天風呂。さいたまのボーリング温泉のなんちゃって露天とはわけが違う。
シャワーとか洗い場はない。石けんの類は使えない。他に人がいなかったので、スカーリングをする等。熱くてすぐにゆで上がった。


風呂に満足して宿泊地むつ市へ。むつ市はヤマダ電機、ツタヤ、すき家があるような下北半島随一の地方都市。むつ市に入り、小学生や中学生を見かけて気づいたのは、今朝八戸を出発してからむつ市に入るまで、赤ん坊から高校生まで、ただの一人も、子供を見なかった、という点。僻地、過疎、高齢化。不思議な感覚だった。
青森2012 ホテルニューグリーン
回転寿司で食事をしてからホテル着。"道草"を少し読み、眠気を待った。自転車にたくさん乗る想像をして、寝た。

さいたま出発〜三途の川
恐山巡礼
キリストの墓-さいたま

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2 件のコメント:

  1. マユゲマン2012年5月29日 13:07

    懐かしいですね。まさに六ヶ所村の核燃料サイクル施設を最初に作ったのが私の会社です。もちろん他にもいますが・・・。その寒々しい世界に2年いました。
    青森は北海道のような牧歌的な景色ではなく、まさに北の果て・・・物悲しさを感じるところです。

    でも温泉はいたるところにあるし、海産物は旨いし、温泉も道路もガラ空きだし、住めば都です。
    本当は太宰治の斜陽館もお勧めです。

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    1. そうなんですそうなんです。僻地とは言っても北海道とかそういう感じではないんですよね!
      まさしく北の果て、と言う感じです。その先は暗くて寒い海に落ちるしかないような…。

      それにしてもマユゲマンさんの会社でしたか、六ヶ所の施設。なにもないところの突然、デン!って巨大施設がありました。

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